ワイヤー矯正
ワイヤー矯正(表側・裏側・ハーフリンガル)
ワイヤー矯正は、歯の表面または裏側にブラケットとワイヤーを装着し、歯を少しずつ正しい位置へ動かす矯正治療です。
歴史が長く、あらゆる症例に対応できる「最も確実で精密な矯正方法」として世界的に標準治療とされています。
当院では、審美性にも配慮した透明ブラケットやホワイトワイヤーを使用し、見た目を気にされる方にも安心して受けていただけるよう工夫しています。

ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正は、歯に「ブラケット」という小さな装置を装着し、その間にワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく治療です。力のコントロール性に優れ、細かい歯のねじれや傾き、噛み合わせの調整など、あらゆるケースに対応できるのが最大の特徴です。
現在では、見た目や快適性にも配慮した装置が数多く登場しており、「矯正=目立つ」というイメージは過去のものになりつつあります。
ワイヤー矯正の種類
当院では、患者さまのライフスタイルやご希望に合わせて、3つのタイプのワイヤー矯正をご用意しています。
それぞれに特徴・適応症・費用が異なりますので、初診カウンセリングで詳しくご説明いたします。
1. 表側矯正(ラビアル矯正)
歯の表面にブラケットとワイヤーを装着する、最も一般的でスタンダードな矯正方法です。
力のコントロールがしやすく、細かな歯の動きや噛み合わせの調整が得意です。
当院では金属のブラケットではなく、透明または白色のセラミックブラケットを採用し、装置の目立ちにくさにも配慮しています。
- あらゆる症例に対応可能
- 比較的治療期間が短い
- 装置のトラブルが少ない
- コストが抑えられる

2. 裏側矯正(リンガル矯正)
歯の裏側(舌側)に装置を装着する方法で、外からはほとんど見えません。特に人前で話す機会が多い方や、接客業・芸能関係など見た目に配慮したい方に選ばれています。
表側よりも技術的に難易度が高いため、専門的な設計と精密な調整が求められますが、当院では経験豊富な歯科医師が一貫して対応いたします。
- 装置が見えないため審美的
- ホワイトニングも並行して行いやすい
- 舌の違和感や発音障害が出る場合がある
- 治療期間がやや長くなる傾向

3. ハーフリンガル矯正
上の歯は裏側に、下の歯は表側に装置をつけるタイプの矯正です。
「見た目をできるだけ目立たせたくないが、裏側だけでは費用や違和感が気になる」という方におすすめです。審美性と快適性のバランスが取れた治療法として人気があります。
- 上顎の装置が見えにくい
- 発音への影響が少ない
- 費用を抑えられる
- 一部の症例では適応外になることがある

ワイヤー矯正のメリット
長年にわたり改良が重ねられたワイヤー矯正は、今なお世界的な標準治療として信頼されています。以下のような多くのメリットがあります。
- 複雑な歯列不正にも対応可能
- 歯を3次元的に精密コントロールできる
- 治療実績が豊富で予測性が高い
- 装置が外れる心配が少ない
治療の流れ
当院では、初診相談から治療完了・保定まで、全てのステップを丁寧に行います。
矯正治療は長期にわたるため、患者さまとの信頼関係を重視しながら進めてまいります。
- 初診相談:歯並び・噛み合わせの悩みを伺い、治療方針を説明します。
- 精密検査:レントゲン・CT・口腔内スキャン・セファログラムなどを行います。
- 治療計画の立案:3D分析をもとに治療期間や費用をご説明します。
- 装置の装着:ブラケットとワイヤーを装着し、歯を少しずつ移動させていきます。
- 定期調整:約4〜6週間ごとにワイヤーの交換や微調整を行います。
- 装置除去・保定期間:歯が理想の位置に移動した後は、リテーナーで後戻りを防ぎます。
治療期間と費用の目安
ワイヤー矯正の治療期間は、部分矯正で6か月〜1年、全体矯正で約2年〜3年が目安です。費用は装置の種類によって異なりますが、一般的な目安として以下の通りです。
- 表側矯正:70万〜90万円(税込)
- 裏側矯正:120万〜150万円(税込)
- ハーフリンガル矯正:100万〜120万円(税込)
すべて自由診療(保険適用外)となります。当院ではデンタルローン・分割払いにも対応しており、無理なく治療を続けていただけます。
ワイヤー矯正のリスク・注意点
矯正治療は安全な医療行為ですが、次のような注意点があります。
・装置装着後、数日は痛みや違和感を伴う場合があります。
・歯ブラシが届きにくく、むし歯・歯肉炎のリスクが上がります。
・金属アレルギーのある方は事前申告が必要です。
・歯根吸収・歯肉退縮が起こる可能性があります。
・治療後、リテーナーを怠ると後戻りが生じる場合があります。
当院では、これらのリスクを事前に丁寧に説明し、定期的なメンテナンスを通じて安全に治療を進めます。
マウスピース矯正との違い
マウスピース矯正(インビザライン)は装置が目立たず、取り外しができる利点がありますが、適応範囲が限られることもあります。
一方、ワイヤー矯正は複雑な歯の移動や骨格性の不正咬合にも対応でき、より精密な結果を得やすいのが特徴です。
当院では両者のメリット・デメリットを比較し、患者さまのご希望と症状に最も合う方法をご提案いたします。
患者さまに寄り添う矯正治療を
ワイヤー矯正は、信頼性と実績のある確実な治療法です。
当院では、できる限り目立たず、快適に矯正を続けられるよう、透明ブラケットや審美ワイヤーを採用しています。長期的な視点で噛み合わせ・機能性・美しさを整えたい方には、ワイヤー矯正が最も適した選択肢です。
歯並びや装置の見た目でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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