予防歯科とは
「治す」よりも「悪くしない」を選ぶ時代へ
予防歯科は、むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、なる前に予防し、再発させないことを目的とした診療コンセプトです。
歯は一度削ると元には戻りません。だからこそ、定期検診とプロのクリーニング、そして毎日のホームケアを組み合わせることで、「痛くない・削らない・抜かない」期間を長くするのが予防歯科の役割です。
当院(大阪市生野区南巽)は、女性歯科医師が院長として、お子さまからご年配の方までライフステージに合わせた予防プログラムをご提案しています。
予防歯科でできること
予防といっても「歯を磨く」だけではありません。
プロケア(医院)とセルフケア(ご家庭)をバランス良く組み合わせ、リスクを下げ続けることが重要です。
- 定期検診:むし歯・歯周病・噛み合わせ・詰め物の不具合を早期発見。
- プロのクリーニング:PMTC・SRPでバイオフィルムや歯石を除去し、再付着を抑制。
- フッ素・シーラント:歯質強化と溝の封鎖で予防力アップ(20ページ参照)。
- 生活習慣の見直し:食事頻度・間食・喫煙・睡眠など、口腔環境に影響する要因を調整。
- ホームケア指導:歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、タフト、洗口剤の選び方と使い方を個別提案。
リスクに合わせた“オーダーメイド予防”
同じ回数を磨いていても、むし歯になる人とならない人がいるのは、リスク要因が違うからです。
当院では、唾液・プラーク・歯ぐきの状態・食習慣・既往歴などを総合評価し、リスクに応じた介入頻度と内容を設計します。
| 口腔リスク | 検診・クリーニング目安 | 主な介入 |
|---|---|---|
| 低リスク | 6か月ごと | PMTC、フッ素塗布、セルフケア確認 |
| 中リスク | 3〜4か月ごと | PMTC+着色除去、食生活アドバイス、フッ素濃度の最適化 |
| 高リスク | 1〜3か月ごと | SRP併用、MFT/禁煙支援、再石灰化プログラム |
プロケア(医院)とセルフケア(ご家庭)の役割分担
予防の成功は、医院でしかできないこととご家庭で続けられることを明確に分けることから始まります。
- 医院の役割:見えない汚れ(バイオフィルム・歯石)の除去、初期病変のモニタリング、専門的なフッ化物応用。
- ご家庭の役割:毎日の丁寧なブラッシングとフロス、就寝前のケア、間食や飲料の見直し。
年齢・ライフステージ別 予防のポイント
お口のリスクは年齢とともに変化します。生野区・南巽エリアの患者さまに多いご相談をもとに、年代別の要点をまとめました。
- 乳幼児〜学童:仕上げ磨きとフッ素、シーラント、甘味の摂取頻度コントロール。定点写真で生え変わりを観察(24ページ)。
- 中高生:部活・間食で酸性環境が続きがち。スポーツドリンクの回数調整、フロス習慣化。
- 成人:歯周病・知覚過敏の予防。ストレスによる食いしばり対策、定期PMTC。
- 妊娠期:つわりによる嘔吐後は即時ブラッシングでなく水や洗口剤で中和→30分後に磨く。
- 高齢期:唾液量低下・誤嚥性肺炎リスクを踏まえた口腔ケア。義歯の清掃とフィット確認、訪問診療の活用。
“むし歯ゼロ”に近づく生活ヒント
ちょっとした工夫が、むし歯・歯周病リスクを大きく下げます。今日からできるヒントを厳選しました。
- 就寝前のケアを最優先:唾液が減る夜は細菌が増えやすい時間帯。最も丁寧に。
- 間食は「回数」を管理:砂糖の量よりも頻度がカギ。回数を決めてダラダラ飲食を回避。
- フロスは“歯ブラシとセット”:歯ブラシだけでは届かない隣接面を清掃。
- 酸性の飲料後は30分置いてから磨く:エナメル軟化時の磨耗を防ぐ。
- 舌・口唇・頬の機能を整える:口呼吸はドライマウスや歯列不正の一因(44ページ参照)。
当院の予防プログラム(大阪市生野区・南巽)
当院では、「診る→整える→守る」の3段階で予防プログラムを設計します。
痛みが出る前から通いやすいよう、平日19時/土曜13時まで診療、南巽駅2番出口 徒歩7分・駐車2台でアクセスも良好です。
- 診る:むし歯・歯周・咬合・生活習慣の総合評価(必要に応じて唾液検査)。
- 整える:PMTC・SRPでリセットし、ホームケアの最適化と道具選び。
- 守る:フッ素応用・シーラント・定期管理スケジュールの設定。
よくあるご質問
予防歯科について寄せられるご質問にお答えします。詳細は検診時に個別にご説明いたします。
- Q. 痛みがなくても通う必要がありますか?
- A. はい。痛みが出る前の小さな変化を見つけることが、削らない・抜かないことにつながります。
- Q. どのくらいの間隔で通えばいい?
- A. リスクにより1〜6か月が目安です。初回評価で最適な間隔をご提案します。
- Q. フッ素は子どもだけですか?
- A. 大人にも有効です。歯頸部う蝕や知覚過敏の予防に役立ちます。
- Q. 保険適用になりますか?
- A. 検診・歯石除去・歯周基本治療は保険の範囲で行える場合があります。自費のPMTC等は事前にご案内します。
関連ページ
予防を深く知るために、以下のページもご覧ください。
アクセス・通いやすさ
当院は大阪市生野区南巽、Osaka Metro 千日前線「南巽」駅2番出口 徒歩7分。
駐車スペース2台を完備し、ベビーカーやご高齢の方にも配慮した院内設計です。
平日19時まで/土曜13時まで診療。お仕事や学校帰りにも通いやすい体制です。
まとめ:小さな一歩が、未来の大きな差に
予防歯科は、「今の快適」だけでなく、「10年後・20年後の健康」を守る投資です。
痛みがなくても、まずは検診とクリーニングから始めてみませんか。
生野区・南巽エリアで予防に力を入れたい方は、どうぞ当院へご相談ください。あなたの毎日に寄り添う予防計画をご提案します。
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