親知らず・抜歯

親知らず・抜歯について

親知らずは「抜くべき」かどうかの判断が大切です

親知らずとは、10代後半～20代前半に生えてくる、最も奥に位置する第三大臼歯のことです。
すべての親知らずを抜く必要があるわけではありませんが、生え方やお口の環境によっては抜歯が必要になるケースも少なくありません。

当院では、親知らずの位置・角度・神経との距離などをCTで正確に診断し、抜歯の必要性やタイミングについてご説明いたします。

親知らずの種類と問題が起きやすいタイプ

タイプ	特徴	問題の起きやすさ
まっすぐ正常に生えている	上下でかみ合い、清掃しやすい	◎ 抜歯の必要なし（経過観察）
斜め・横向きに生えている	隣の歯に押し付ける／歯肉に埋まる	× 虫歯・炎症・歯並びへの悪影響が生じやすい
一部だけ顔を出している	歯ぐきの間に汚れが溜まりやすい	× 智歯周囲炎や痛みの原因になりやすい
完全に埋まっている	レントゲン・CTでのみ確認可能	△ 無症状なら経過観察／嚢胞化・炎症のリスクあり

親知らずに関連するトラブルの例

• 痛み・腫れ・出血（智歯周囲炎）
• 隣の歯（第二大臼歯）が虫歯になる
• 歯並び・噛み合わせへの悪影響
• 口臭や歯ぐきの違和感
• あごの中に膿がたまる（嚢胞形成）

特に横向き・斜めに生えた親知らずは、隣の健康な歯にも影響を与えるため、早めの抜歯が推奨されるケースが多く見られます。

抜歯が必要になるケース

以下のような場合には、親知らずの抜歯が必要と判断されることが一般的です。

• 繰り返し腫れる・痛みがある
• 手前の歯が虫歯になりやすい状態
• 歯ぐきから膿が出る・炎症が起きている
• 矯正治療を検討している（歯並びへの影響）
• 嚢胞や歯根吸収の可能性がある

親知らずの抜歯の流れ

1. 診査・診断
   レントゲンや歯科用CTを用いて、親知らずの位置や神経・血管との距離を正確に確認します。
2. 治療説明・同意
   抜歯の必要性・リスク・術後の経過について丁寧にご説明し、ご納得いただいたうえで処置を行います。
3. 抜歯処置
   十分に麻酔を効かせ、痛みの少ない処置を行います。埋伏歯の場合は、歯ぐきの切開や分割除去を行う場合もあります。
4. 止血・術後の説明
   ガーゼで圧迫止血後、腫れや痛みに備えた注意事項やお薬の説明を行います。
5. 経過観察
   状況により1週間前後で抜糸・術後確認を行います。

術後の痛み・腫れについて

抜歯後は、2〜3日ほど腫れや痛みが出ることがあります（特に下の親知らずや埋伏歯の場合）。
当院では、術後の炎症を最小限に抑えるために以下の対策を行っています。

• 術前術後の丁寧な止血・消毒
• 必要に応じた抗生物質・鎮痛薬の処方
• 冷却・安静指導の徹底

術後に痛みや出血が続く場合は、すぐにご連絡ください。状態に応じて迅速に対応いたします。

歯科用CTによる安全な診断・抜歯

親知らずが神経に近接している場合や、歯根が複雑な形状をしている場合、歯科用CTによる3D画像診断が非常に有効です。
当院ではCTを用いて、抜歯のリスクを最小限に抑えた安全な処置を行っております。

大学病院レベルの抜歯にも対応可能です

難症例の親知らず（水平埋伏歯・深部埋伏歯・骨に埋もれたケース）も、当院での抜歯に対応可能です。
ご希望やリスクに応じて、大学病院・高次医療機関への紹介も柔軟に行っておりますのでご安心ください。

親知らずのお悩みは、お気軽にご相談ください

「抜いた方がいいかわからない」「放置してるけど大丈夫？」——そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。
生野区・南巽駅エリアで親知らずの診断・抜歯をご検討の方は、よねざわ歯科クリニックまでご連絡を。
経験豊富な歯科医師が、丁寧に診断し、必要に応じた治療をご提案いたします。